【週刊少年ジャンプ】連載中の人気マンガ7選

週刊少年ジャンプは、『ドラゴンボール』をはじめ、完結した『SLAMDUNK』『BLEACH』『鬼滅の刃』や、現在も連載中の『ONE PIECE』『HUNTER×HUNTER』など数多くなヒット作を世に送り出し続ける少年マンガ雑誌です。 今回は現在掲載中のマンガの中から人気の7作品を紹介します。

厳選7作品

『ONE PIECE』 尾田 栄一郎(集英社)

バトル・アクション / アドベンチャー

『ONE PIECE』 尾田 栄一郎(集英社)

『ONE PIECE』
©尾田 栄一郎(集英社)

あらすじ

富・名声・力、この世の全てを手に入れた伝説の海賊王G・ロジャーが遺した『ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)』を巡って、幾人もの海賊達が争う大海賊時代。小さな港村に住む少年モンキー・D・ルフィもまた、海賊に憧れ、海賊王を目指すひとり。ここから少年の大いなる旅が始まる。

1997年に連載が始まり、今やジャンプの王道マンガと言っても過言ではない国民的人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』。1999年からはアニメ化され、早20年以上が経った今でもその人気を保ち続け、映画はもちろん、海外でも絶大な人気を誇る作品となっています。
『ONE PIECE(ワンピース)』の魅力は何といっても、ルフィやその仲間たちのキャラの濃さ、そしてキャラクターたちが抱く各々の目的や希望ではないでしょうか。
この作品には、夢や希望、立ち向かう勇喜はもちろんですが、挫折や劣等感といった内容も表現されています。その中でルフィが仲間たちにかける言葉に、毎回心打たれます。

『HUNTER×HUNTER』 冨樫 義博(集英社)

バトル・アクション / アドベンチャー

『HUNTER×HUNTER』 冨樫 義博(集英社)

『HUNTER×HUNTER』
©冨樫 義博/集英社

あらすじ

少年ゴン=フリークスは、幼いとき森で獣に襲われるところをハンターであるカイトに助けられる。偶然にもゴンの父親ジン=フリークスの知人であることを知ったカイトから、「ジンは偉大なハンターで今も生きている」と知らされる。まだ見ぬ父親に会うため、ハンターとなり、世界を巡るなかで親友や仲間と出会い、敵との戦いを経て、大きく成長していく冒険ストーリー。

『ONE PIECE(ワンピース)』とほぼ同時期である1998年に連載が始まり、国民的二大人気マンガとして絶大な人気を誇る作品ですが、2006年ごろから作者の体調不良により幾度も年単位での休載・再開を繰り返しています。そのため、ONE PIECEと同時ににもかかわらず、巻数は約3分の1ほどです。しかし、HUNTER×HUNTERには、連載が再開するたび、歓喜の声があがるほど、ファンが離れない根強い人気があります。これはひとえに他のマンガでは味わえない無二のHUNTER×HUNTERの世界観にあると言えるでしょう。
各シリーズでマンガのイメージが変わっていき、心がざわめきながらも引き込まれていくこの世界観は表現することが難しいですが、少年漫画という枠にとらわれない深い作品であることは間違いがありません。

『呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)』 芥見 下々(集英社)

バトル・アクション

『呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)』 芥見 下々(集英社)

『呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)』
©芥見 下々/集英社

あらすじ

類稀な身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、病床に伏せる祖父の見舞いを日課にしていた。だがある日学校に眠る「呪物」の封印が解かれ、化物が現れてしまう。取り残された先輩を救う為、校舎へ乗り込む虎杖だが!?

主人公・虎杖悠仁の育ての親である祖父が逝去した夜に、呪物“宿儺(すくな)の指”の封印を先輩が解いてしまい、学校に呪霊が現れてしまう。 先輩に渡した責任を感じた虎杖は、呪物回収に現れた呪術師・伏黒恵と共に乗り込む。虎杖は、呪物である“宿儺の指”を飲み込むことで「特急呪物」である両面宿儺(りょうめんすくな)器となり、呪霊を倒すことに成功するが、身体に取り込んだことで死刑宣告を受けてしまう。しかし、宿儺の指を食べるまで猶予を与えられ、呪術師としての日々が始まる。
連載中のジャンプマンガで連載開始から飛ぶ鳥を落とす勢いで人気の『呪術廻戦』。表紙のイメージや「呪い」というネガティブな印象で躊躇する女性もいるかと思いますが、この作品はストーリー展開が速く、引き込まれるのは間違いありません。王道マンガの「友情・努力・勝利」といったストーリーでもあり、祖父が「オマエは強いから人を助けろ」という言葉を胸に、自分のことより人のために突き進む主人公の行動から目が離せません。術式を付与した生得領域を、呪力で周囲に構築する「領域展開」がで始めるころには、何度も読み返したくなるストーリーの完成度が高い作品です。
また、『劇場版 呪術廻戦 0』として映画化が決定した『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』という作品もありますが、こちらの作品は『呪術廻戦』の前日譚で、個人的には『呪術廻戦』の2巻あたりで読んでいただきたい。このあたりで一度読むことで、作品とキャラクターをより理解していただけるのではないでしょうか。

『僕のヒーローアカデミア』 堀越 耕平(集英社)

バトル・アクション / SF・ファンタジー

『僕のヒーローアカデミア』 堀越 耕平(集英社)

『僕のヒーローアカデミア』
©堀越 耕平/集英社

あらすじ

多くの人間が“個性”という力を持つ。だが、それは必ずしも正義の為の力ではない。しかし、避けられぬ悪が存在する様に、そこには必ず我らヒーローがいる! ん? 私が誰かって? HA―HA―HA―HA―HA! さぁ、始まるぞ少年! 君だけの夢に突き進め! “Plus Ultra”!!

世界総人口の約8割が超常能力を持っており、その力を駆使し人を助ける職業としてヒーロー確立が脚光を浴びている世界が舞台。かっこいいヒーローになることを夢見て生きてきた無個性の主人公、緑谷出久。偶然No.1ヒーロー・オールマイトと出会い、ヒーローとしての資質を見出だされ、最高のヒーローを目指し、養成学校へと進学する。ユニークな個性を持つ同級生たちと、互いに高め合いながら成長していく。
ヒーローマンガということもあり、アメコミ風の作画になっています。作風やさまざまなヒーローの個性も魅力的ですが、何より無個性の主人公・緑谷出久のヒーローに対する真っ直ぐな心が魅力です。
無個性を理由にヒーローを目指すスタートラインに立つことすら馬鹿にされるなか、彼は決して夢をあきらめません。周りの言うことなんて気にするな、上見て突き進めと自分に言い聞かせながら、まわりの心無い言葉に傷つき、落ち込んでいきます。そんな中、敵が人を襲っているところに出くわした主人公は、助けを求める顔を見て思わず敵に立ち向かっていきます。
主人公の努力・信念に毎回心をゆすぶられ、感動で涙します。周りから見れば要領の悪いことでも、ひとつずつ自分のできることをやっていく主人公の姿に自分を見つめ直すきっかけをもらったように感じます。

『ブラッククローバー』 田畠 裕基(集英社)

バトル・アクション / SF・ファンタジー

『ブラッククローバー件』 田畠 裕基(集英社)

『ブラッククローバー』
©田畠 裕基/集英社)

あらすじ

魔法がすべての、とある世界――。生まれながらに魔法が使えない少年アスタは、己の力を証明するため、そして友との約束を果たすために、魔道士の頂点“魔法帝”を目指す! 少年魔法ファンタジー、ここに開幕!!

生まれながらに魔力がないアスタが、どんな逆境にもめげず、魔法が使えない分身体を鍛錬して励み、乗り越えていく姿は、まさに積み重ねて来た努力は無駄にならないことを実現して希望を与えてくれます。
人の努力を絶対笑わないアスタ、そして誰よりも努力を惜しまない姿に、いつしか仲間たちは強い信頼感を抱いていきます。
アスタの「諦めないのがオレの魔法だ!!」というセリフはいつまでも心に突き刺さり、挫けそうになったときにふと思い出します。グッと心が熱くなるこの作品を読み終えたとき、アスタの言葉に背中を押され、今の現状から一歩踏み出せる気持ちになります。
ちょっと心が疲れていると感じた方はぜひ、読んでみてください。

『MASHLE(マッシュル)』 甲本 一(集英社)

バトル・アクション / SF・ファンタジー

『MASHLE(マッシュル)』 甲本 一(集英社)

『MASHLE(マッシュル)』
©甲本 一/集英社

あらすじ

誰もが魔法を使い、その優劣が全てを決める魔法界。人里離れた森の中で、家族との平穏な暮らしを望み、日々筋トレの鬼と化す少年・マッシュの秘密は、魔法が使えないこと。その秘密を他人に知られ、なぜか魔法学校に入学し、トップを目指すことになる。最強の筋肉をもつマッシュが戦う「魔法×筋肉」の痛快アクション。

『マッシュル-MASHLE-』は王道のバトル・アクションというよりは、シュールな笑いを誘うストレスフリーで気軽に読める作品です。
仲間想いで素直で良い子な主人公・マッシュですが、どこかぬけていて、なぜかシュークリームをこよなく愛するコミカルな設定に、クスッと笑ってしまうはずです。

『あかね噺(ばなし)』 原作/末永 裕樹 作画/馬上 鷹将(集英社)

ヒューマンドラマ

『あかね噺(ばなし)』 末永 裕樹 / 馬上 鷹将(集英社)

『あかね噺(ばなし)』 ©末永 裕樹 / 馬上 鷹将(集英社)

あらすじ

その身一つと噺だけで全てを表す、話芸の極致――「落語」。
幼い頃、噺家である父・阿良川志ん太の魔法の様な落語に魅せられた朱音。真打昇進試験に挑む志ん太、父のある一席を機に自身も噺家としての道を歩み始める。17歳になった朱音が目指すのは、落語界の最高位「真打」になること。

2022年11号から連載が開始した『あかね噺』の魅力は、なんといっても落語が飛び出てくるかのような描写です。読んだ瞬間、度肝を抜かれました。作中で落語シーンが幾度も出てきますが、落語が聞こえてくる錯覚さえ覚えるほど見事に表現されています。
落語だけではなく、落語界の最高位「真打」になるという強い志を持って突き進む女子高生の朱音の強い想い、見返す挑戦するといった熱血要素もコミカルに描かれていて、落語がわからない方でも楽しく読める作品です。2022年注目している作品の1つです。

おすすめの記事