『あかね噺(ばなし)』

その身一つと噺だけで全てを表す、話芸の極致――「落語」。

『あかね噺(ばなし)』 原作/末永 裕樹 作画/馬上 鷹将(集英社)

ヒューマンドラマ

『あかね噺(ばなし)』 末永 裕樹 / 馬上 鷹将(集英社)

『あかね噺(ばなし)』 ©末永 裕樹 / 馬上 鷹将(集英社)

あらすじ

その身一つと噺だけで全てを表す、話芸の極致――「落語」。
幼い頃、噺家である父・阿良川志ん太の魔法の様な落語に魅せられた朱音。真打昇進試験に挑む志ん太、父のある一席を機に自身も噺家としての道を歩み始める。17歳になった朱音が目指すのは、落語界の最高位「真打」になること。

2022年11号から連載が開始した『あかね噺』の魅力は、なんといっても落語が飛び出てくるかのような描写です。読んだ瞬間、度肝を抜かれました。作中で落語シーンが幾度も出てきますが、落語が聞こえてくる錯覚さえ覚えるほど見事に表現されています。
落語だけではなく、落語界の最高位「真打」になるという強い志を持って突き進む女子高生の朱音の強い想い、見返す挑戦するといった熱血要素もコミカルに描かれていて、落語がわからない方でも楽しく読める作品です。2022年注目している作品の1つです。

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